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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ・番外編3~ライクネスラブ~4
2007年05月03日 (木)
「え、これシズくんが作ったの?」
「はい、そうです」
 帰ってくる彼女をドアの前で待ち伏せ、驚く顔を手早くシャワーに追い出して、台所に入り込んだ。
 三十分後、ピンクのパジャマ姿で同じくピンクのバスタオルで髪を拭きながら出てきた彼女は、俺の手元を覗き込んでから、驚きと喜びが混じった顔で俺を見上げてきた。
 このピンクのパジャマには見覚えがある。見覚えと言うか、着たこともある。思い出したくないと言うほどでもないけれど、少し恥ずかしい記憶だ。それでも、心優しい彼女の精一杯の仕返しだったのだろうと思うと、それも微笑ましい。女の嫉妬はウザいなんて言うやつらの気が知れない。彼女が嫉妬してくれるのは俺のことを想ってくれている証拠だ。喜ぶべきことだ。
「はい、美雪さん、座って」
「はーい」
 語尾にハートマークが付きそうな声でそう返事をすると、彼女はいそいそと椅子を引いた。その目の前にできあがった鶏の照り焼き丼を置く。丼用の底が丸く深い皿がなかったのでパスタ皿を使ったけれど、それがカフェっぽくて逆におしゃれになった気もする。これはこれで悪くない。
「はい、どうぞ」
「わー、すごいっおいしそうっ! いただきますっ!」
 目をキラキラ光らせ両手を打ち合わせる彼女の笑顔は、想像していたよりも嬉しそうだった。それだけで心の底から満足してしまう。
「ん、おいしいっ」
「あ、ホントに?」
「うん、ホントホント。これなら充分お金取れるよ」
 仕事が終わった直後でお腹が空いていたのだろう、パクパクと食べていく彼女の様子は見ているほうが気持ちいいほどだ。化粧を落とした横顔も小さな口をムリに大きく開けて頬張る様子も、とてもじゃないけれど年上には見えない。

 -つづく-
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