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2006年01月12日 (木)
「二十五日空けといてよ。いいね、絶対だよ」
念を押すように言うと、目をぱちくりさせながら、それでも彼女は頷いてくれた。
「でも、なんで二十五日にこだわるの?」
「クリスマスだから」
即答すると、彼女は、よくわかんない、と呟いた。
「いいよ、別に」
言っても、彼女は信じてくれないだろう。
クリスマスを恋人と一緒に過ごしてみたい。どういう趣向のプレイにするかはまたゆっくり考えるとして、恋人と過ごしてみたい。乱交パーティも調教ショウも穴奴隷のオークションもアダルトビデオ撮影見学も、今回だけはパスだ。クリスマスは彼女と過ごす。
ふと思って、内心で軽く頭を抱える。
――改めて、ロクでもない人生だな、俺。
それでも彼女と出会えたこと、彼女を手に入れられたこと。今もこうやって一緒に笑っていられること。それを考えれば、これはこれで悪くない。俺の人生も捨てたものじゃない。
「ところで、今日は何時くらいまでならいいの?」
「ええとね、ちょっと待ってね」
彼女は、生クリームとスポンジとフルーツの混合物をたっぷりとすくい上げたフォークをぱっくりと口に含むと、行儀悪くそれを咥えたまま、隣の席に置いてあった鞄に手を伸ばしてがさがさと中を探り始めた。少し俯いた体勢で、フォークが落ちないようにもごもごと唇を動かしているさまは、嫌でも連想させてくれる。
あんな小さな可愛い唇でいつも懸命に咥えているのだと思うと、持ち前のサド気質がむくりと鎌首をもたげる。鼻をつまんで口を開けさせて、強引に突っ込みたい。髪をつかんで、涙目になりながらも奉仕する口に激しく出し入れして……。
――落ち着け、俺。
「ええっひょにぇえー」
ぱらぱらと手帳をめくりながら喋ろうとして、ちゃんと発音ができないことに気付いたのか、照れたように笑いながら彼女は口から突き出ていたものを抜き取った。ぷるんと震える唇がなんとも卑猥だ。
「ええと、今日ママは出張で、八時半の飛行機に乗るって。だから、十時半には帰ってくる筈。それまでに帰らなきゃ」
「十時半ね。ということは」
左腕の時計が示す時間は正午を一時間と少し過ぎていた。それでも土曜日ということもあって、少し遅めのランチタイムに店は沸いている。
「あと、九時間あるね」
-つづく-
念を押すように言うと、目をぱちくりさせながら、それでも彼女は頷いてくれた。
「でも、なんで二十五日にこだわるの?」
「クリスマスだから」
即答すると、彼女は、よくわかんない、と呟いた。
「いいよ、別に」
言っても、彼女は信じてくれないだろう。
クリスマスを恋人と一緒に過ごしてみたい。どういう趣向のプレイにするかはまたゆっくり考えるとして、恋人と過ごしてみたい。乱交パーティも調教ショウも穴奴隷のオークションもアダルトビデオ撮影見学も、今回だけはパスだ。クリスマスは彼女と過ごす。
ふと思って、内心で軽く頭を抱える。
――改めて、ロクでもない人生だな、俺。
それでも彼女と出会えたこと、彼女を手に入れられたこと。今もこうやって一緒に笑っていられること。それを考えれば、これはこれで悪くない。俺の人生も捨てたものじゃない。
「ところで、今日は何時くらいまでならいいの?」
「ええとね、ちょっと待ってね」
彼女は、生クリームとスポンジとフルーツの混合物をたっぷりとすくい上げたフォークをぱっくりと口に含むと、行儀悪くそれを咥えたまま、隣の席に置いてあった鞄に手を伸ばしてがさがさと中を探り始めた。少し俯いた体勢で、フォークが落ちないようにもごもごと唇を動かしているさまは、嫌でも連想させてくれる。
あんな小さな可愛い唇でいつも懸命に咥えているのだと思うと、持ち前のサド気質がむくりと鎌首をもたげる。鼻をつまんで口を開けさせて、強引に突っ込みたい。髪をつかんで、涙目になりながらも奉仕する口に激しく出し入れして……。
――落ち着け、俺。
「ええっひょにぇえー」
ぱらぱらと手帳をめくりながら喋ろうとして、ちゃんと発音ができないことに気付いたのか、照れたように笑いながら彼女は口から突き出ていたものを抜き取った。ぷるんと震える唇がなんとも卑猥だ。
「ええと、今日ママは出張で、八時半の飛行機に乗るって。だから、十時半には帰ってくる筈。それまでに帰らなきゃ」
「十時半ね。ということは」
左腕の時計が示す時間は正午を一時間と少し過ぎていた。それでも土曜日ということもあって、少し遅めのランチタイムに店は沸いている。
「あと、九時間あるね」
-つづく-
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