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R18 らぶえっち小説Blog
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花を召しませ・番外編~セクシャルオムレット~ 27
2007年02月06日 (火)
 さりげない彼の気遣いに、ゆるやかな感動の波が胸の内側で起こる。それと同時に、鮮やかな黄色と赤と緑の対比が忘れかけていた空腹感を一気に泡立てた。思わず身を乗り出してしまう。
「うわ、美味しそう! ね、食べていい?」
「勿論。どーぞ」
 にっこり笑いながら彼はフォークを手渡してくれる。
「はーい。いただきまーす」
 親指にスプーンを挟んで小さく頭を下げてから、迷わずオムレツに手を伸ばした。山盛りになって返ってきたフォークを口いっぱいに頬張る。コショウのよく利いたスパイシーな卵の中から、粘度の高いとろりとした液体が出てくる。ねっとりと舌に絡みつく濃厚さがエッチだなんて思うのは、彼の影響かもしれない。
「おいしー。これ、チーズ?」
「うん、あったから入れてみた。好き?」
「好きー。シズくんって料理上手なんだ」
 これだけやわらかなオムレツを簡単に作るなんて、もしかしたらわたしより上手かもしれない。そう考えると、女としては立つ瀬がないけれど。
「作れるものは限られてるんだけどね。母親がよく寝込んでたから、子どもの頃からいろいろやらされて、それでなんとなく覚えた」
 軽く肩をすくめながら、彼もオムレツにフォークを差し込んだ。まあまあかな、なんて呟きながらも満足そうに笑うその表情が可愛い。
「ホントに、すごく美味しい」
 言いながら、遠慮も何もあったものじゃなくパクパク食べる。
 空腹だったと言うのが関係しているのだろうけれど、毎朝に食べ慣れていたはずのクロワッサンまでが驚くほどに美味しいのは、きっと彼と一緒にいるせいだ。食事は一人より二人のほうがずっと楽しい。そんなことは当たり前だけれど、それでも実際にいつもよりも味わい深く感じるのは不思議だった。

 -つづく-
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