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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ・番外編~セクシャルオムレット~ 11
2007年01月16日 (火)
 やはり若いと回復が早い。わたしなら丸一日寝ていなければならないだろう。こういうとき三つの歳の差は大きい。元気になってよかったと笑い返しながら、内心でそんなことを考えるのは年上のひがみ根性だろうか。そんなわたしの心など知らず、彼は明るく頷いてみせる。
「全部、美雪さんのお陰だね。いつもありがと」
「いえいえ。朝はびっくりしたけどね」
 そのせいで遅刻しかけたと言ってはさすがに可哀想だろう。彼にそういうつもりはなかったのだろうから。おそらくは、彼のわたしに対する好意が、彼が意図したものとは少しばかり違う方向へ進んでしまっただけなのだ。
「はい、ごめんなさい。迷惑かけました」
 おとなしく頭を下げるその様子は、カウンタ内にいるときのぴしっとシャツを着ているときとは雰囲気が随分違って、いかにも年下と言う感じだ。いつもよりぼさついて寝癖のついた髪が、彼を幼く可愛く見せる。けれどそれ以上に可愛いのは、少し丈の足りないピンクのパジャマを着たその姿だ。いけないと思いつつも堪え切れず吹き出してしまう。
「え、なに?」
 目を丸くする彼の表情は子どものようで、その可愛さに拍車をかける。
「いや、だって、その格好……」
 笑いすぎて息が苦しい。途切れ途切れのわたしの言葉に、彼は唇を尖らせた。その反応にさらに笑いがこみ上げる。
「なんだよー。美雪さんがこれ着ろって言ったんじゃん」
「そりゃ、言ったけど、でも……」
「二十歳過ぎた男が全身ピンクですよ。すごいもんがあるよね」
 自分の姿を見おろしながら服の胸元を軽くつまむと、彼は憮然と言った。
 普段は、年相応以上に落ち着いた笑みを見せて誰に対しても軽妙に振る舞う彼の、こんなにも飾らない自然な表情を知るのは、わたし以外に何人くらいいるだろう。もしかしたら『あの人』も知らないのかもしれない。そう考えるのは、くだらない優越感なのかもしれないけれど。

 -つづく-
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