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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ・番外編~セクシャルオムレット~ 6
2007年01月10日 (水)
 部屋が暖まるまでは動きたくないけれど、そうも言ってはいられない。朝をのんびり過ごせるほど早起きの習慣はないのだから当然だろう。まだ半分ほども眠っているような頭を引きずりながら起き上がる。
「どうしたの、こんな朝から」
 携帯電話を押し当てる耳を左から右へと移動させながらクローゼットを押し開けた。
 事務仕事がメインのわたしは特にお洒落をする必要はないけれど、それでも全く人に会わないと言うわけでもない。社会人として、誰に見られても問題のない程度の格好はしなければならない。バーゲンでまとめ買いしたスカートの中からグレイのプリーツと、シンプルな衿の白いブラウスとを頭の中で組み合わせて一つ頷き、片手で引っ張り出してクローゼットを閉める。続いて、ローチェストから下着一揃いを取り出した。最近流行りのウォームビズのお陰で、冬の肌着は笑いがこみ上げてくるほど分厚い。
「え、いや、その。特に何がってわけじゃないんだけど」
 戸惑ったような響きが曖昧な笑い声を伝える。
「ただ、おはようって言いたくて。えっと、今日も頑張ってね」
「う、うん」
 普段よりかすれた声と遠くに響くラジオの声に、通話口を痛みを感じるほどに強く耳に押し当てた。その隙間に聞こえた、低くこもったセキのような音に眉をひそめる。
「どうしたの? 風邪?」
「あー、いや、大丈夫。そういうんでもないと思う」
 はは、と乾いた笑いを響かせて、彼はわざとのように明るく言う。
「えーと、単なるタバコの吸いすぎ、かな」
 それでも言葉の合間にはごほっと聞こえてくる。

 -つづく-
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