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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ-37
2006年09月26日 (火)
「あのさ、美雪って、シズと付き合ってんの?」
 グロスのふたをぱちりと閉めると彼女は鏡越しにわたしを見た。そのまなざしはとても意味深で、でも心配そうで、好奇心だけの言葉ではないとわかるけれど。
「え、なんでそんなこと?」
 わたしたちが付き合っているのかどうかは、実はわたしにもよくわかっていない。
 今まで会ったのは数えるほどで、しかもいつも待ち合わせてすぐにホテル直行だった。実際の行為が途中で止まっていることさえ除けば、扱いは彼女というよりセックスフレンドに近いのではないかと思うこともある。
 それでも彼はわたしが好きだと言ってくれていて、わたしも彼が好きで、だから彼に身体を弄ばれることに不満を持ってはいない。始めは驚きと羞恥だけだったことも、繰り返されるうちに慣れてきて、今では彼の手や唇に与えられる卑猥な快楽に狂うことが生活の一環になってしまっている。そして、いつかは訪れるであろう、彼を受け入れる苦痛のときを望んですらいる。
「こないだシズが、オーナーになんかそんなようなこと言ってたんだって。それってどうなのかなって思ってさっき見てたんだけど……やっぱそうなの?」
 彼が言っていたのならば肯定してもいいだろうか。けれどもなんとなくそれはためらわれて、わたしは黙って俯いた。彼女はわたしの態度から、だいたいのところを見分けたらしい。『ありゃ、ビンゴか』と独り言のように言うと、ふうっと深い溜息をついた。
「あ、誤解しないでよ。別に邪魔してやろうとかじゃないの。ただ、その……」
 綺麗に塗り終えたばかりの唇を尖らせながら彼女はゆっくりと振り返った。洗面台に腰をもたれさせながら、ハーフパンツのポケットに使い終わった口紅とグロスを入れる。
「シズってさぁ、ちょっとその……ヘンな噂とかあるのよね」
 変な噂?

  -つづく-
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