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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-55
2006年06月30日 (金)
 あ、もしかして。
 ふと思い出したのは、司さんのこと。
 あのとき司さんが言ってた『好みじゃない』ってそういうことだったのかな。司さんもサディストだし、だからかな。葵さんもそれっぽかったし……って、うわあ、あたしの周りってそんな人ばっかり?
「どうしたの、急に。彼女が可哀想になった?」
「そういうんじゃ……ないんだけど」
 優しい声に訊かれて、思考を婚約者さんのことへと戻した。
「でも、ちょっとだけ……気になる、かな」
 先にひどいこと言ったのは彼女のほうだったけど、あたしもかなり失礼だったよね。あれだけ言えば怒るよね。ユーキさんだって困っただろうな。大声で『えっちのときには』とか言っちゃったし。普通、往来で叫ぶ言葉じゃないよね。頭に血が上っていたからしょうがないとは思うけど、でも思い出すと身がすくむ。
 あたしだけが悪いんじゃないもん。あの人もユーキさんも、ひどいんだから。そう自分に言い聞かせても、やっぱり後味悪い。
「何が? どう言う辺りが?」
「なんでもない。ユーキさんってひどいよね。結構悪人だよね」
 ここはもう、責任転嫁。ユーキさんのせいにしよっと。
 ぽふっと抱きついて、シャツの上から触れる肌を強くつねった。あたしの指摘と指先での攻撃に一瞬軽く眉をひそめて、そして彼はふっと笑う。余裕のある顔が憎らしい。
「うん。俺、ひどいよ。かなりの悪人」
 そう言いながらぎゅっと抱きしめてくれる。
「誰を傷付けても平気だよ。千紗ちゃんを手に入れるためなら」

  -つづく-
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