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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-25
2006年05月26日 (金)
 一瞬の痛みで途切れた快感が戻るときに、今まで感じていたよりも強い波として帰ってくるのは、経験で知っていた。それでイってしまったことも何回もあった。
 痛くてもイくのかなんて冷たい声に嘲笑われながら、あたしはなんでも受け入れた。誰にも言えないような辱めを受けても平気だった。大好きなユーキさんだから、何をされても平気だった。それをあたしの身体は覚えてしまった。
 だから今、ユーキさんじゃない人なのに、感じてしまうのかな。それともあたしは、相手なんて誰だっていいのかな。奴隷だから仕方ないのかな。あたしはもう、そんな女になっちゃってるのかな。気持ちよくしてくれるんなら、ユーキさんじゃなくっても? 司さんでも? 葵さんでも? 他の誰でも?
 いやだ。こんなの、いや。
 助けて、ご主人さま。助けにきて。
「いやぁっ!」
 こんなにイヤなのに、身体は気持ちいいなんて。
 ユーキさんならいいのに。今あたしを弄ぶ手が、酷い言葉を吐く声が、無様なあたしの姿を見つめる目が全部ユーキさんのものなら、なんだって我慢できるのに。
 こんなのいやだ。こんなの、こんなの……。
「なにやってんですか、姉さんっ!」
 目じりを涙が流れた瞬間、何かが叩き壊されるような音と一緒に、聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえた。葵さんが驚いたように一瞬びくっと震えたのがわかった。少し笑った気配と一緒に、身体から振動が抜き取られる。
「あら、乱暴ねえ。ドア壊しちゃって」
「乱暴はどっちですか!」
 その声はユーキさんみたいに聞こえたけど、でも都合よくユーキさんが現れるはずなんてないから、それはわかっていたから、あたしは期待なんてしなかった。言い争う二人の声を遠くに聞きながら目を閉じて手足の力を抜く。大きく深呼吸して、身体に溜まった快感の名残を吐き出す。
「――とにかく。その子は連れて帰ります。いいですね?」
 強く言い切るユーキさんにそっくりの声に、葵さんが溜息混じりで応える。
「わかったわ。司ちゃんには負けたわね」
 ほらね。思った通り、ユーキさんじゃない。


  -つづく-
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