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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-19
2006年05月19日 (金)
 確かにユーキさんは、騙されるより騙すタイプよね。
 あたしには優しくしてくれるけど、頭もいいし口も巧いし何よりすごくプライドが高いから、騙されておとなしく引っ込むような人じゃないとは思う。まあ、男の人ってみんなそんなものなのかもしれないけど。
 そんなことを考えながらあたしは曖昧に頷いた。ついでに『そろそろ手を放してください』って言えたらいいのにとちょっと思う。さっきから、ゾクゾクするのが止まらなくて困ってるんだけどな。
「謝らなくてもいいわ。あたくしはあなたのこと気に入ったもの。可愛いから」
「そ、それは、どうも」
 くすくす笑いながら抱きついてくる細い腕をムリに振り解くこともできなくて、あたしは居心地悪くもぞもぞと身動きした。舞台から聞こえ続けてるえっちな声のせいか奇妙な火照りのせいか、それとも葵さんの色っぽい目を間近で見続けてるせいか、どうにも落ち着かない。なんだか頭がぼーっとしてくる。
「ねえ、千紗ちゃん。あなた、それでも和真が好き?」
「え、あの、それはその……」
 ゆっくりと腰から上がってきた指がブラのラインを撫でた。ぞくりと背中に寒気に似た感覚が走る。
「和真はね、とりあえず今のところ、あなたのことは本気だと思うのよ」
 その言葉はあたしは嬉しいけど、でも結城の人たちにとっては迷惑なんだろうな。あたしが責任感じても仕方ないんだろうけど、でもなんとなく申し訳ない。
「でも誰しも、望みが全て叶うとは限らないわ。人間がひとりで頑張ってもできることなんて限られてくるから、ダメだってことのほうが多いと思うの。そんな薄い希望でも、千紗ちゃんは待つつもり、ある?」
 表現はちょっと違ったけど、でもその言葉の意味は、ここへ来るまでに司さんに言われたことにひどく似ていた。
 司さんは、一回考え直すように、一度立ち止まるようにと言ってくれた。葵さんはもしかしたらダメかもしれないけど、それでもいいのと言ってくれている。二人とも、あたしのことを心配してくれているんだと思う。それだけユーキさんの立場が難しいってことなんだろう。もしかしたら、ユーキさんがそれだけ二人に信用されてないってことなのかもしれないけど。

  -つづく-
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