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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-4
2006年04月29日 (土)
「なんで笑ってんの?」
「え、あ、いや別に。なんでも」
 ケータイを少し耳から離して大きく咳ばらいしてから、あたしは取り繕うように、でもさあ、と言った。
「ホントに、そんなことできたらいいね」
「うん、いいよね。しちゃわない?」
 俺の仕事手伝ってよ。
「何言ってんの?」
 とんでもないことをいきなり言い出すユーキさんに思わず笑ったけど、ユーキさんはなぜか引き下がらなかった。
「だって千紗ちゃん、頭いいんだろ。敬正館で成績上クラスだってんだから」
「ムリだよー。あたし、経済とか全然わかんないんだから」
 そう言いながら、でもあたしはちょっとだけ考える。夢見るように思い浮かべる。ユーキさんの仕事中の姿ってどんなのだろう?
 難しそうな本を読んだり書類を見たりしてるんだろうな。ときどきはイライラしたりしながらネクタイを緩めたり、パソコンに向かったり、電話したり。多分、おとなっぽくてかっこいいんだろうな。ちょっと見てみたいな。
 でもそれと同時に、あたしはもう一つ別のことも考えた。
 今ならわかる。今までのあたしが、どれだけ贅沢な時間を過ごしていたか。一緒にいるってそのことがどれだけ嬉しかったか。顔を見ながらおしゃべりできるってことが、目の前のユーキさんと笑いあえるってことが、どんなに素敵なことだったか。
 その時間をなんとも思ってなかった、過去のあたしが羨ましくて悔しい。もしも戻れるのなら、あのときのあたしの頭をこつんと一つ叩いてやりたい。もっとユーキさんに感謝しなさいって説教してやりたい。


  -つづく-
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