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2006年04月04日 (火)
「すぐに、平気になります。だからやめないで。ちゃんと奥まで入れてください」
やめて欲しくない。ここで途中でやめられちゃったら、あたし、あたし。
でも彼はあたしの願いを聞き入れてはくれなかった。抱き寄せてくれていた腕でゆっくりと距離を取ってあたしを壁に押し付けるようにして、そのまま離れてしまった。脚を抱えていた手も外されて、あたしは泣きそうな気持ちで彼を見上げた。
「やだ、いやっ。お願いっ!」
シャワーフックに両手をかけられたまま、あたしをじっと見下ろすその瞳に叫んだ。その顔はなんだかとても穏やかで、『ご主人さま』から『ユーキさん』に戻っちゃったのかなとも一瞬思ったけれど。
「仕方ないヤツだな」
おかしそうに低く笑うと、彼はあたしの手を縛っていたベルトをフックから外した。そのまま少し乱暴に、バスマットに押し倒される。うつ伏せるような体勢になったあたしの背に彼が覆い被さってくる。ぐいと腰を抱き上げられて、頬と両肩をバスマットにつけた土下座するような姿勢で、後ろから彼に貫かれた。
「え? あ、ああっ!」
ずりずりと入り込んでくる感覚にひざが震えた。勝手に逃げようとした身体を抑えつけて、体重をかけるようにして彼が侵入してくる。さっきよりはましだけど、でも痛くて苦しい。苦しいけど、でも。
「いいぞ、千紗」
少しずつ腰を揺らしながら、彼はうめくようにそう言った。
「比べ物にならないな。やっぱりおまえが一番いい」
「ありがとうございます。嬉しいです」
本当に嬉しかった。涙が出そうなくらいに嬉しかった。
-つづく-
やめて欲しくない。ここで途中でやめられちゃったら、あたし、あたし。
でも彼はあたしの願いを聞き入れてはくれなかった。抱き寄せてくれていた腕でゆっくりと距離を取ってあたしを壁に押し付けるようにして、そのまま離れてしまった。脚を抱えていた手も外されて、あたしは泣きそうな気持ちで彼を見上げた。
「やだ、いやっ。お願いっ!」
シャワーフックに両手をかけられたまま、あたしをじっと見下ろすその瞳に叫んだ。その顔はなんだかとても穏やかで、『ご主人さま』から『ユーキさん』に戻っちゃったのかなとも一瞬思ったけれど。
「仕方ないヤツだな」
おかしそうに低く笑うと、彼はあたしの手を縛っていたベルトをフックから外した。そのまま少し乱暴に、バスマットに押し倒される。うつ伏せるような体勢になったあたしの背に彼が覆い被さってくる。ぐいと腰を抱き上げられて、頬と両肩をバスマットにつけた土下座するような姿勢で、後ろから彼に貫かれた。
「え? あ、ああっ!」
ずりずりと入り込んでくる感覚にひざが震えた。勝手に逃げようとした身体を抑えつけて、体重をかけるようにして彼が侵入してくる。さっきよりはましだけど、でも痛くて苦しい。苦しいけど、でも。
「いいぞ、千紗」
少しずつ腰を揺らしながら、彼はうめくようにそう言った。
「比べ物にならないな。やっぱりおまえが一番いい」
「ありがとうございます。嬉しいです」
本当に嬉しかった。涙が出そうなくらいに嬉しかった。
-つづく-
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