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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(2) -23
2006年03月06日 (月)
 いつもの棚、いつもの雑誌。
 車やバイクそれにパソコンなんて男の人向けの雑誌ばかりで、だから周りにいる人も男の人ばっかりで。そんな中うろうろする制服姿の女子高生ってちょっと浮くかも。そんなことを考えてためらっていたのも最初のうちだけで、今じゃなんでもない。あたしだってよっぽど暇なときじゃないと他人の行動をずっと見たりなんかしないし、だから誰もあたしのことなんか見てない。ただ、男の人の背中の隙間から見慣れたロゴを探して一歩づつ歩く。
 ――あった。
 見つけたそれは、あたしが最初にユーキさんのことを知った雑誌。
 それはママがお勤めしてる会社が発行してるものだった。だからママに言ったら割引価格で手に入るのかもしれないけれど、でも多分ママは嫌がるだろうから、だからこうやって隠れてこっそり探す。
 例の、ユーキさんにとっても好意的な記者さんがよく結城関連の記事を書いてるから、ママの会社の雑誌があたしの一番のお気に入りだった。記者さんがどんな人なのかちょっと気になって一度訊いてみたこともあるけど、でもママは部署が違うからどんな人なのか全然知らないって言ってた。
 経済の雑誌だからっていつもいつも結城グループの話が載ってるわけじゃなくって、しかも後継者がどうのこうのって話は最近はあんまり出てこなくなったから、ユーキさんの名前を見る機会は減ってきてた。だから久し振りにその文字を見たのは嬉しかったような気が一瞬だけしたけど、でも。
 ――なに、これ。
『結城財閥、分裂の危機か? 後継者抗争激化!』
 表紙に太い赤い文字で書かれた物騒な言葉に、どくっと心臓が鳴った。


  -つづく-
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