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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(2) -21
2006年03月04日 (土)
 世界と地面はふわふわしたまま通り過ぎて、いつのまにかあったかくなって桜が咲いて、そしてあたしは高校三年生になった。正式に受験生になったわけで、それは全然嬉しいことじゃないけど、でも今までも地味に勉強をしていたので、それほど生活は変わらなかった。先生にも、今の成績をキープしておけば大丈夫だって言われたし。
 お付き合いしている人がいなくなったら自分の時間が増えてしまって、浮いた時間を全部勉強に当てるのもつまらないので、アルバイトをすることにした。近所のスーパーのお惣菜屋さんで週に一回か二回、土曜と日曜だけ。でも休みの日に独りで部屋にいるのはイヤだったからちょうどよかった。一緒に働いているパートのおばさんにお料理の作り方を教えてもらえたり、残りものを分けてもらえたりと、あたしにとってすごくいいアルバイトだった。
 バイト代は半分は貯金して、もうあと半分は好きなように使うことに決めた。ママは最初、あたしがアルバイトしたいって言ったときは、お小遣いが足りないなら増やしてあげるからってちょっと渋い顔をしたけど、でもあれ以来あたしの思う通りにさせてあげようって思ってくれてるみたいで、結局は学校へ出すアルバイト許可書にサインをしてくれた。
 だからその日もいつものように、出たばかりのアルバイト代が入った封筒を持ってあたしは行きつけの本屋さんに行った。参考書を選ぶついでに経済関係の雑誌を立ち読みする。それが本屋さんに行ったときのあたしの新しい習慣だった。
 今まで全然知らなかったけど、経済雑誌というのは週刊誌、月刊誌、そして季刊誌もあわせると結構な数があって、そして毎月どこかの雑誌に必ずと言っていいほど『結城』関連の話題が載っていた。
 あたしが知らなかっただけで、ユーキさんのお家はすごく大きなグループ会社らしい。有名な銀行やホテル、デパート、タクシー会社、身近なところではレストランやレンタルショップ、カラオケボックスなんかに実は『結城』関連会社があったりして、その中には家の近所の回転寿司のチェーン店なんかもあったりして、本当にびっくりした。


  -つづく-
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