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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(2) -20
2006年03月02日 (木)
 名家の令嬢との婚約を武器に、なんて、あんまりいいやりかただとは思わないけど。でもそれも、周囲の人に認めてもらうためだったら、しかたない、のかもしれないし。
 もしかしたら、二人はとっても仲良しでホントに愛し合ってて、相手の人がお嬢さまだったのはたまたまなのかもしれないし。ユーキさんは優しい人だから、女の人のほうが好きになったのかもしれないし。
 でもそれも、あたしがいたらダメになっちゃう。
 あたしはいないほうがいい。いなくなったほうがいい。
 わかってたのにそれでも会ったのは、最後にもう一度顔を見たかったから。名前を呼んで欲しかったから。あたしを見てくれる優しい目を、あたしの名前を呼んでくれる優しい声を、心の奥に焼き付けておきたかったから。
 ただそれだけ。それ以上は望まない。抱きしめてくれなくてもキスしてくれなくても、えっちしてくれなくてもいい。もう充分。今までいっぱいもらったから、もうこれで終わりでいい。
「これで、いいんだよ、ね」
 嘘じゃない。強がりじゃない。本当にそう思ってる。
 ユーキさんの望みがかないますように。ユーキさんの望みが残らず全部かないますように。ユーキさんが幸せになりますように。ユーキさんが世界一幸せになりますように。
 神さまお願い。あたしのことはどうでもいいから。
「だいすき」
 大好き。
 だいすきだよ、ユーキさん……。

 そのあと、あたしは熱を出して三日間寝込んだ。


  -つづく-
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