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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あなたは知らない-3
2011年09月14日 (水)
「ふっ、は……ぁっ」
 ショーツのクロッチ部分が指にきゅっと押し込まれる。少しざらついたコットンの感触がすりつけられる。つんと突付かれるたびに悲鳴を上げてしまいそうになる。目を閉じて息を止め、必死で声を飲み込めば飲み込むほど、背徳感にコーティングされた快感が膨れ上がる。
「んっ、くぅ……っ」
 くにっとこすれた場所から流れた電気のような感覚にぶるりと身体が震えた。
 人ごみに前後から強く押し挟まれぴたりと密着しすぎていて、ショーツに押し当てられた手のひらは動かない。かろうじて指だけが自由なのだろう。それでもこの状況で密やかな行為は充分すぎるほどに刺激的だった。
 駅に止まるたびに車内の人口密度が高まり、四方八方から腕や鞄が押し寄せてくる。ドアにもたせかけていたはずの背中からも誰かの体温が伝わってきていた。抱きしめられるように課長と密着した身体を離す隙間もない。
 声は上げられない。抵抗もできない。ましてや、誰かに助けてもらうこともできない。これほどまでに他人の気配を近くに感じながら、スカートの中にもぐりこんだ指に与えられる快感に声を殺して身悶えるなどと言うことがわたしの人生で起こるなんて、考えたこともなかった。電車内のざわめきも規則的な揺れも、さわやかな朝の陽射しさえ遠くに感じる。
「あっ、んんん……っ!」
 誰もが耳を塞いではいるけれど、それでも誰かが押し殺した喘ぎ声を聞きとがめるかもしれない。様子が変だと気がつくかもしれない。
 ふと新聞から顔を上げた年配のサラリーマン風の人は、あくびを繰り返しながらイヤホンを何度も耳に付け直している学生のような人は、そして、万歳をするように両手でつり革を持って、電車が揺れるに任せてふらつきながらずっと目をつぶったままの若い男性は、本当に、なにも……?
「あ……、はぁっ……」
 いけないと思えば思うほど頭の芯が痺れてくる。立っていられなくなるほどの快感がわたしを襲う。身体の奥からとぷっと流れ出てくる。その吸収しきれないほどの量に、クロッチの辺りがもったりと重くなってきているのもわかる。
「いい顔だね。そんなに、気持ちいい?」
 舌先がちろりと耳のふちを舐めて、吐息を吹きかける。涙でぼやけかけた視界をそれでもなんとか上げて、その表情を間近で見た。笑みを残した穏やかな目が愉しげに嬉しげに、わたしを見つめていた。

 -つづく-
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