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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ 番外編~White HESH -30
2008年10月18日 (土)
「ごめんね、美雪さん。ホントは信じてたんだよ。美雪さんは絶対に浮気なんかしないって。そんな人じゃないって」
「はいはい」
 背中越しに流れてくる何度目かの彼の詫びを軽く受け流す。薄く漂ってきた眠気と、そしてそれ以上の気持ちよさに、ほわりと思考の中心がぼやけてくる。そんなわたしの状態を知ってか知らずか、彼は少し甘えるように回りくどく言い訳を並べる。
「でも、バレンタインも逢えなかったし、正直結構寂しくてさ。美雪さんはその日はどうしてたんだろうって、仕事中もずーっと考えてて。そしたら変なところからの目撃情報でしょ。あの近くってヤバスポットいっぱいあるよねとか言われて、それでも美雪さんはそういう人じゃないって思ってたんだけど、今日久しぶりに逢ったらなんか超可愛くなっちゃってるしさ。女の人って恋したらきれいになるって言うじゃん? で、もしかして俺と逢わないあいだに他の男と……とか、一瞬思っちゃって。そういうことってあるでしょ? 気の迷いってヤツなの。ホントは信じてたんだ」
「ん、そうね」
 耳元でしゃかしゃかと泡が立つ音を聞きながら生返事を繰り返した。強すぎず弱すぎず、絶妙の力加減で頭皮のツボを圧される心地よさに、考える力が蕩けて消えてしまう。懸命な彼の言葉も、申し訳ないけれどその半分も聞いていない。
「だからその……今日はちょっと調子に乗りすぎました。ごめんなさい」
「うん、そうね。今日はさすがにひどかったよね」
「はい。ごめんなさい」
 そおっと目を流して、シャワーの横の壁に張り付いた鏡に映る彼の姿を見た。ひざまづき大きな肩を丸めてわたしの髪を洗う姿に、男性を奉仕させているという少し歪んだ優越感に満たされる。勿論、彼には反省してもらわなくてはいけないけれど、終わったことをいつまでも言い続けても仕方はない。要は今後の教訓にしてくれればいいのだ。わたしが彼以外の男性を好きになることはないのだと、そう心の底から信じてくれればいい。
「ね、美雪さん。もう怒ってない?」
 おそるおそるの声に、知らず笑みがこぼれる。上目遣いでわたしの背中を見つめているであろう彼の様子が鮮やかに脳裏に浮かぶ。男性に向かって言っても褒め言葉にはならないのだろうけれど、それでも可愛いとしか他に表現のしようがない。

 -つづく-
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