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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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花を召しませ 番外編~White HESH -26
2008年09月19日 (金)
「んー……?」
 ふうっと漂ってきたタバコのにおいに、ふと目が覚めた。ゆっくりと首を回して背後を振り返ると、淡いランプに照らし出された彼がそこに寝そべっていた。目を細めて白い煙を吐き出す少し気だるげな横顔に、脳内をゆったりと漂っていたもやのような眠気が吹き飛んでしまう。
 クッションに背をもたせかけ、足を長々と伸ばしてタバコを吸うその様子は、撮影中のモデルのようだった。どこも隠していない完全な素裸だと言うのに、おかしなほどいやらしくない。
「あ、起きた?」
 視線を感じたのか、天井を見つめていた彼のまなざしがわたしへと角度を変えた。左半分が薄闇に沈んだ唇の端が優しく吊り上がる。さっきまでの激しさがすべて嘘だったかのような笑顔になぜか安心する。
「うん。わたし、どれくらい寝てた?」
「そうだなぁ、三十分くらいかな。終わってふと気がつくと、もう寝てたよ」
 クスクス笑いながら短くなったタバコを灰皿に押し込むと、彼はじっとわたしを見つめた。
「え、な、なぁに?」
「腕、大丈夫? 痺れてない?」
 灰皿から戻ってきた手が薄い羽毛布団の内側にするりともぐりこんできた。大きな手のひらが寝転んだ猫のように胸の前で合わせた手首を優しく撫でてくれる。水仕事で荒れた指先が肌に少し引っかかる。それも普段の彼が懸命に仕事をしているからだと思うと、自分でも不思議なほどじわりと胸の奥が熱くなる。
「ん、大丈夫。全然痛くない」
「そっか」
 小さく頷く彼に笑い返してから自分でも手首を撫でる。そのときになって、いつのまにかわたしも裸になっていたことに気付いた。破れたパンストと下着、そして買ったばかりのワンピースを身に付けていない。それらを探してきょろきょろと周囲を見回し始めたわたしに、彼はどうしたのと声をかけてきた。
「えっとね、今日着てた服なんだけど……」
「ああ、あれ?」
 手首を撫でていた彼の手のひらがすうっと肩へと流れた。

 -つづく-
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コメント
この記事へのコメント
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/09/21(Sun) 22:27 |   |  #[ 編集]
 
kanさんへ
コメントありがとうございますーっ
そしてカテゴリ間違えちゃってごめんなさいっ

マスカレイドも更新とまって長いですね。ごめんなさい。
もちろんこのまま…なんてことは全然かんがえていませんので
ご安心くださいね☆
にゃおガンバリマス!
2008/09/27(Sat) 19:02 | URL  | にゃお #-[ 編集]
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