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R18 らぶえっち小説Blog
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花を召しませ 番外編~White HESH -21
2008年08月26日 (火)
 一瞬のはずの頂点が一瞬では終わらない。身体中でもっとも敏感な部分を彼の舌が捉えて吸い上げる。指先が強く粘膜を押し上げる。その度にまぶたの裏で火花が散る。静まるよりも先に新たな快感が波状に襲ってくる。壊れたおもちゃでムリヤリ遊ぼうとする子どものように、彼は無邪気に残酷にわたしの中に快感を流し込み続けた。
「またイっちゃったね。じゃあ、次のお楽しみ」
 全身を揺らして必死に喘ぐわたしを楽しそうに眺めながら、彼はぬるりと指を抜いた。息をつく暇もなく、指とは比べものにならないほど物質感の強いものがぐうっとねじ込まれる。
「ん、んん……っ!」
「指じゃ物足りなかったでしょ? もっと気持ちよくなりたいでしょ? バイブでイくとこ見せてよ」
 ――バイブっ?
 彼の言葉に、思わずそれを確認しようと頭を上げかけたそのとき、鈍い動作音を立てながらそれがわたしの中でくねり始めた。同時に忘れかけていた振動がやわらかく当てられる。ダメだと思う暇もなく、呆気なく一気に押し上げられる。
 やだ、イっちゃう! こんなので……イっちゃうよぉっ……!
 ぐちゅぐちゅと粘っこい水音を立てて出入りするものが際限なく快感を汲み出す。わたしはただ身体をくねらせてあえぎ快感に腰を振り、彼の前でよがり狂うしかなかった。
 バイブレーター。
 いわゆる大人のおもちゃの一種で、男性のそれと似た形状をしたもの。
 そういうものが世の中にあることは勿論知っていたし、今まで使ったホテルの部屋のワードローブに見せた扉の中に隠れるように置かれた自動販売機を見たこともあった。彼が軽い口調で使ってみたいと言ってきたことさえあった。驚いて反射的に拒絶すると、彼がわずかに残念そうにローターは好きなのになんでと問い返してきた。彼が勝手に持ち出してくるだけでわたし自身が好んでいるわけではないと反論すると、悪戯っぽく笑いながらそれもそうだねと、優しく頷いてくれた。
 そんなことを言い出した彼に嫌悪を感じたわけではなかった。振動を押し当てられるだけで彼の思うままになってしまう自分が、もしもそれ以上の快楽に溺れてしまったらと思うと、それが怖かった。そんな自分を見られてしまうことが怖かった。彼にそんな女だと思われることに強い恐怖があった。
 ――なのに。

 -つづく-
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