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2008年08月10日 (日)
「んーっ! ん、んん、んーーっ!!」
口に押し付けられむりやり含まされたものは、喩えるのならばピンポン玉に似ていたように思う。プラスティック独特のかつんと歯に当たる感触に驚く暇さえなく、唇の両端から垂れ下がっていた紐状のものが後頭部に回った。髪のあいだにねじれた結び目がきゅっと食い込む。苦痛というほどでもないけれど、不快なのは否めない。
「んーーっ!!」
髪を振り乱すように首を強く振り暴れてみても吐き出せないのは自明の理だった。そんなわたしにどこか歌うような調子が降りかかる。
「これで、美雪さんはもう抵抗できないね。俺の好きなようにされちゃうんだね」
半ば茫然と見上げたわたしに穏やかに笑いかけながら、すうっと頬を指先がなぞる。そのままあごから首、そして鎖骨の周囲を弄ぶように撫でて彼は楽しげに笑う。
身体の自由だけでなく声までを奪われる。この状況をどう判断すればいいのだろうか。恋人同士ならば誰でも行うような行為ことなのだろうか。それとも……?
「さぁて。どうしようかなぁ」
考え込むようにわずかに眉を寄せながら、彼の手はゆっくりと胸まで下がってきた。指先がワンピースの隙間から露出した肌を遊ぶように突付く。シフォンの衿のあいだから覗いたブラをムリヤリずらし、捻るようにやわらかくつまんで軽く指先で押し潰す。わずかな痛みを伴ったその刺激に反応してしまう。
「ん、ん……っ」
「乳首、気持ちいい?」
楽しげに目を細めた表情が覗き込んでくる。こんな状況でと思えば思うほど耐えられない。指先でくにくにとこねられてぶるりと身体が震えてしまう。奥の方が物欲しげにひくつくのがわかってしまう。そんな自分の浅ましさに目を伏せることしかできない。
「いいんだよ、恥ずかしがらなくても。美雪さんが気持ちよくなってくれれれば俺も嬉しいし」
くすくすと笑いながら彼はわたしのあごに指先を引っ掛けた。そのままくいと顔を上げさせられる。
「さっきだってさ、すげー気持ちよさそうだったし。まさか本当にイっちゃうとは思わなかったけど。でも」
その楽しげなまなざしをできる限り鋭く睨みつけるも、彼は肩を震わせて笑うだけだった。嘲笑うように歌うように、その唇がゆっくりと動いた。
ホントにイっちゃったね、あんなとこで――
-つづく-
口に押し付けられむりやり含まされたものは、喩えるのならばピンポン玉に似ていたように思う。プラスティック独特のかつんと歯に当たる感触に驚く暇さえなく、唇の両端から垂れ下がっていた紐状のものが後頭部に回った。髪のあいだにねじれた結び目がきゅっと食い込む。苦痛というほどでもないけれど、不快なのは否めない。
「んーーっ!!」
髪を振り乱すように首を強く振り暴れてみても吐き出せないのは自明の理だった。そんなわたしにどこか歌うような調子が降りかかる。
「これで、美雪さんはもう抵抗できないね。俺の好きなようにされちゃうんだね」
半ば茫然と見上げたわたしに穏やかに笑いかけながら、すうっと頬を指先がなぞる。そのままあごから首、そして鎖骨の周囲を弄ぶように撫でて彼は楽しげに笑う。
身体の自由だけでなく声までを奪われる。この状況をどう判断すればいいのだろうか。恋人同士ならば誰でも行うような行為ことなのだろうか。それとも……?
「さぁて。どうしようかなぁ」
考え込むようにわずかに眉を寄せながら、彼の手はゆっくりと胸まで下がってきた。指先がワンピースの隙間から露出した肌を遊ぶように突付く。シフォンの衿のあいだから覗いたブラをムリヤリずらし、捻るようにやわらかくつまんで軽く指先で押し潰す。わずかな痛みを伴ったその刺激に反応してしまう。
「ん、ん……っ」
「乳首、気持ちいい?」
楽しげに目を細めた表情が覗き込んでくる。こんな状況でと思えば思うほど耐えられない。指先でくにくにとこねられてぶるりと身体が震えてしまう。奥の方が物欲しげにひくつくのがわかってしまう。そんな自分の浅ましさに目を伏せることしかできない。
「いいんだよ、恥ずかしがらなくても。美雪さんが気持ちよくなってくれれれば俺も嬉しいし」
くすくすと笑いながら彼はわたしのあごに指先を引っ掛けた。そのままくいと顔を上げさせられる。
「さっきだってさ、すげー気持ちよさそうだったし。まさか本当にイっちゃうとは思わなかったけど。でも」
その楽しげなまなざしをできる限り鋭く睨みつけるも、彼は肩を震わせて笑うだけだった。嘲笑うように歌うように、その唇がゆっくりと動いた。
ホントにイっちゃったね、あんなとこで――
-つづく-
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