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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド2-17
2008年02月12日 (火)
 そう思った瞬間、またもや溜息が出てしまった。
 それでも、好きだったんだもん。好きになっちゃったんだもん。ずっとずっと夢見てた。憧れてた。だから佐上先生とえっちしちゃったこともこんな関係になってしまったことも後悔はしてないけど、でも……。
「……な、――だろ?」
「え?」
 考えごとをしながら食べていたら、いつのまにかあたしは黙って俯いてしまっていた。そのあいだもどうやら先生に話し掛けられていたらしい。声に引っ張られるように顔を上げると、箸先に刺さったウィンナーを大きく振っていた先生が、同意を求めるような顔であたしを見た。
「え、思わねーの?」
 悪戯っぽい目で見られて慌ててしまう。
「え、えーと、ごめん。聞いてなかった。なぁに?」
 道端でばったり会ったおっきな犬相手に後ずさりするような気分で、それでもムリに笑顔を浮かべた。軽く首を傾げて見せると、先生は眉根を寄せるように顔をしかめた。
「あ、いや……いい。大した話じゃねーし」
 ちょっと困ったような顔で言葉を濁して一瞬だけ視線を外して、そして先生はウィンナーをぱくりと一口で食べた。もしゃもしゃとあごは動いてはいたけどでも味わってるって顔でもなくて、ちょっと落ちつかなげな目が空中をあっちこっちとうろついている。
 居心地の悪そうな先生の表情に、こっちまでお尻の辺りがむずむずしてくる。ちゃんと聞いてればよかった、マズいことしたかもって思うけど、でももういいって言われちゃったら改めて聞き返すのもなんかちょっとあれだし。困ったな、なんかないかなー。
 そんな気分で周囲をきょろきょろ見回してみても、ここ一箇月ですっかり見慣れてしまった準備室には、特に話題になりそうなものも転がってない。

 -つづく-
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