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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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この指を伸ばす先-79
2007年11月29日 (木)
「はーっ」
 束の間のうたた寝から目覚めた理香は深く息を吐いた。室内をぐるりと見渡し、視界のどこにも亮治がいないことを確認してから、気だるさを訴える身体をぱたりと表替えした。全身の素肌を晒しても、見事に空調の効いた室内では風邪を引く心配もない。わずかにべたつく下腹部に唇を尖らせながら上半身を起こすと、執務机に添えられたひどく簡素な椅子の背に今朝自分が選んだスーツ一式が無造作に掛けられているのが目に入った。
「うー……」
 不服げに短く唸ってから、理香はゆっくりと立ち上がった。頬に落ちた髪を手櫛で掻き上げながら子どものようにぽてぽてと歩き、椅子を見おろす。座席部分には抜き取られた下着が重ねられ、さらにその上には薄い紙片が置かれてあった。
 眉を寄せたまま理香は紙に手を伸ばした。四分の一に折り畳まれたレポート用紙を開くと、そこにはタクシーチケットと一行だけの文章があった。
『戻れそうなら戻ってこい。無理はしなくていい』
 ボールペンでの走り書きとおぼしき字に見覚えがあるというほどでもない。署名も捺印もないが、この状況ではたった一人しか該当者はいないだろう。
「もーちょっと、こう、愛想のいい書き方はできないワケ?」
 ぶつぶつと文句を言いながらもレポート用紙を丁寧にたたみ直し、その上にタクシーチケットを重ねてデスクに置く。ショーツとブラを急いで身に着け、ブラウス、スーツと順番に着込んでいく。乱暴に扱われた結果、今朝下ろしたばかりのパンストに入った電線に舌打ちをしてゴミ箱に放り込んだ。
 ここの奥の奥が、まだ……熱い。
 タイトスカートの上から下腹部に手を当て、理香は顔をしかめた。
 亮治に散々に弄ばれた部位がまだ治まっていないことに溜息をつく。自分が淫乱な女であると証明したようなものだとも思う。ともすれば自分の意志を離れて蠢きそうになる指を離し、もう一度理香は溜息をついた。
「会社、行かなくっちゃ」
 そこには、上司としての亮治がいる。
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