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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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マスカレイド-33
2007年11月08日 (木)
「そう。上手になってきたな」
 吐息混じりの声がいやらしい響きで囁きかけてくる。ぬるりと耳を舐められるとぞくぞくする。親指の先で優しくクリちゃんを弾かれてぴしっと意識に一瞬の亀裂が走る。でも先生の指は止まらないから、一瞬が一瞬で終わらない。子どもが紙風船で遊ぶときのようにぽんぽんと何度も空中に押し出される。
「やっ、あっああっ、ああぁ……っ!」
「だから、もういい加減にしろって!」
 怒鳴るような藤元先生の声に佐上先生が目を上げる。不満げに眉をしかめたのが視界の端ギリギリで見える。佐上先生の視線の先の藤元先生が、仁王立ちで腕組みをしていた。
「おまえがロリコンなのは前から知ってたけどな、そろそろ終わりだ。もう時間も遅いんだぜ。芝口の父兄から電話でも掛かってきてみろ、まずいのは俺たちだぞ」
 いらいらしているのを隠そうともしない態度の割には穏やかな口調でそう言うと、藤元先生は腕組みを解いた。むすっと唇の端を歪める佐上先生の前に左手首の腕時計を突きつける。短い針が数字の七を差そうとしているのを見て、佐上先生は諦めたように溜息をついた。
「確かに、そうだな」
 その声と同時に先生の指がぬるんと抜き取られてしまう。
「や、あぁ……んっ」
「残念だが時間切れだ、芝口」
 思わず不満の声を上げてしまったあたしの頬にちゅっと音を立ててキスをすると、佐上先生はあたしをひざの上から避けた。脱ぎ捨てていたシャツを拾って立ち上がる。あたしを見ないまま服のボタンを留める。でもそんな冷たい背中も素敵だと思えてしまう。
「じゃあ、またな」
 自分だけさっさと身支度を終えるとそれだけを言って、先生はファイルを片手に部屋から出て行ってしまった。部屋に残された藤元先生が居心地悪そうに咳ばらいをして、あたしが立ち上がるのを手伝ってくれる。
「俺、これをたたむから。芝口は、あー、そのー」
「あ、はい。着替えます」
 真っ黒のベッドのそばにしゃがみこんで、どこか申し訳なさそうな表情であたしを見上げてくる先生に、素っ裸な自分が急に恥ずかしくなる。慌てて背を向けてテーブルの上に並べるように置かれていた制服を手に取る。とりあえずと一番最初にショーツを履くと、背後でしゅーっとベッドの空気を抜く音が聞こえ始めた。

 -つづく-
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