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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-49
2006年06月23日 (金)
 何よ、またこのパターン? 今度は誰よ。
 眉をひそめてじっと見ていると、黒塗りのいかつい車の後部座席のドアがゆっくりと開いた。優雅な身のこなしで降りてきたのはさっきの女の人。あたしを真正面から見て、そしてにこりと笑った。曖昧に笑い返しながら伏せ目気味で相手を見つめる。
 さらさらの茶色の長い髪と小さな顔。大きな目と濃い眉が印象的で、葵さんと同じはなやかなタイプの美人だけど、人懐っこさが表に出てる葵さんよりもきりっとした感じがする。バリバリのキャリアウーマンって感じかな。
 落ちてきた髪を掻き上げる左手には、大きな石がついた指輪が嵌められていて、耳にもイヤリングかピアスがきらりと光っている。薄い水色の細身のパンツスーツと、ストラップだけで構成されたようなお洒落なピンヒールが手足の長い身体つきにすごく似合ってて、モデルさんみたいにきれい。
 いいなあ。あたしは手足が太いし短いし、あんまり背も高くないから、あんなの絶対に着れないなあ、似合わないよなあなんて、一瞬でコンプレックスまみれになってしまう。制服姿の自分を思い返して、なんとなくナイロン袋を後ろ手に隠す。なんかこう、居心地悪い。
 そんなあたしの様子を見て、彼女は紅く塗られた唇の両端を吊り上げるように笑った。薄暗くてもはっきりとその表情がわかる、白く輝いているような美女。
「あ、あの。どなたですか。あたし、家に帰らなくっちゃならないんですけど……」
「あら、それはごめんなさい。でもずっと待ってたのよ、あなたが通るのを」
 待ってた? あたしを?
「高見千紗さんね?」
「そ、そうです、けど」
 なんか、こう……とんでもない状況のような気がする。気のせいだといいけど、でも多分、違うと思う。
「わたくしは美倉佳織」
 みくら。何回も聞いた。文字でも何回も見た。美倉。
「はじめまして。あなたが和真の想い人?」
 言いながら、その女の人はあでやかに微笑んだ。

  -つづく-
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