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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(3)-18
2006年05月18日 (木)
「和真がね、急に言い出したの。美倉のお嬢さんとの婚約を解消したいって。他に好きな子ができたのですって」
 バカみたいに口を開けたまま、あたしは彼女の唇が動くのを見つめていた。
「あ、でも、でも……」
 司さんは、ユーキさんと婚約者のお嬢さまとはうまくいってるから、あたしはユーキさんのことをあきらめたほうがいいって、そんな口振りだったのに。でもそれを言うと、葵さんは頬をすり寄せながら、ふふっと囁くように笑った。
「勿論、和真がひとりで言ってるだけだから、なかなか通らないわ。美倉との提携事業ももう始まってるから、結城もここで手を引くわけにもいかないし。お祖父さまがカンカンで、あたくしたちも困っているのよ」
 そう言いながら、葵さんの手がスカートのベルトの辺りを撫でる。わき腹のすごく弱いところに当たった指に、一瞬びくっとしてしまったけど。
「それでも、好きになってしまったものは仕方ないでしょう。あのコのことだから、そのうち飽きるとみんな踏んでるのだけれどね」
 そっか。そういうことなんだ。
 ユーキさんが嘘ついてるわけでも司さんが嘘をついてるわけでもなくて、どっちの言ってることも本当なんだ。ユーキさんはそれでも何とかしようとしてくれてて、司さんは多分ダメだろうなって思ってて、だからあたしに忠告してくれただけで。
「それで、こないだから大変なのよ。まあ、あたくしは後継ぎ問題に関係ないから、どっちに決まってもいいのだけれど」
 斜め後ろからあたしの腰に腕をまわして頬をすり寄せたまま、葵さんは明るく声を立てて笑う。口では、大変だって困ってるって言ってるけど、でもむしろ葵さんの様子は楽しそうで。
「和真は詳しくは言わなかったのだけれど、司があなたのことを知ってるって教えてくれたから、今日連れてきてもらったの。一度くらいは顔を見ておきたかったし」
 多分、この人は楽しんでるんだ。ユーキさんとあたしのことも、ユーキさんと司さんのことも、おうちが大騒ぎになってることも、この人にとってはおもしろい遊びなんだ。
「まあ、あの子に限って、女に騙されるとは思ってないけれど」
「それは、ええと……。すみません」


  -つづく-
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