2ntブログ
R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
スポンサーサイト
--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
あたしの彼はご主人さま(2)-終話
2006年04月15日 (土)
 結局、あたしは妊娠してなかった。
 一週間ほど生理が来るのが遅れて、それで実は結構心配したりしてたけど、大丈夫だったみたい。あのときは半分は勢いだったけど、でもユーキさんの赤ちゃんだったら欲しいかもって思ったのも事実だったから、別に後悔はしてない。でも今度するときにはちゃんとつけようと思った。あのドキドキは、かなり精神的によくないから。
 あの朝帰りの日から、あたしは習慣をちょっとだけ変えた。意識して経済雑誌を見ないことにした。絶対に迎えに行くからって言ったユーキさんの言葉を信じたかったから、だから、変な情報を知りたくなかった。彼を疑ったりしたくなかった。
 ユーキさんと話してるってママにバレちゃったらまずいし、それ以上にかけていい時間がわからないから、あたしから電話はしなかった。ユーキさんもかけてこなかった。その代わりのようにユーキさんは頻繁にメールを送ってきてくれた。仕事の合間、寝る前、移動時間、そんなちょっとした隙間を縫うように、一日に何回も短い文章が届く。
 それでもユーキさんの声が聞きたくて抱きしめて欲しくて、何回も泣いた。あたしって不安定だなあって思ったけど、でもそんなときには決まってユーキさんからメールが入る。ユーキさんは実は隠れてあたしのことをずっと見てるんじゃないかなって、そんなことをちらっと考えちゃったぐらい。
 今なにしてるの?
 元気ですか。
 あいたい。すごく、あいたい。
 そんななんでもない言葉がとてもあたたかくて、嬉しくて。
 あたしは運がいい。ユーキさんと出逢えたんだから運がいい。キライだって嘘ついても本当の気持ちを黙ってても、それでもまたちゃんと好きだって伝えられたんだから、大丈夫。あたしたちはきっと大丈夫。あたしはそう信じている。
 窓の外に桜の花びらが舞う。はらはらと、春の風を薄紅色に染める。
 あたしがどんな気持ちでいてもユーキさんが何をしてても、そんなことには関係なく世界は動いて行くんだなあって、そんな当たり前のことを考えながら、クラスメイトの賑やかな声を遠くに聞きながら、あたしは教室の窓からそれを眺めた。
 あたし、ユーキさんが好き。
「大好き。前からずっと、これからもずっと」
 だいすき。


  -おわり-
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コメント
この記事へのコメント
 
おはようございます~。
にゃおさんお疲れ様ですっ。
二人はえちなしで愛を確かめるのですねー。
それも又ありかなーと思ったり。

第三部も楽しみにしています~。
2006/04/15(Sat) 07:53 | URL  | hana #4RaapJn.[ 編集]
 
おはようございますー!
終話まで読んでくださってありがとうございますっ☆
嬉しいですvv

今回書いてて二人にとってどれくらいえっちの比重が重いのかなあって考えてて、どうやらそれよりも気持ちのほうが強いみたいって思ったのですよ。
なので、こんなラストになっちゃったのかも。

第三部もがんばりますので、どうぞ見捨てないでやってくださいー!
2006/04/15(Sat) 08:14 | URL  | にゃお #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
名乗ってもいいけど表には出さないでと言うかたは名前をカッコで閉じてください→例(にゃお)