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2006年04月13日 (木)
「仕事で忙しくなれば思い出さなくなるかとも思ったけど、それでも駄目だった。諦めきれなかった。好きだった。千紗ちゃんがずっと好きだった。千紗ちゃんが通るんじゃないかって、もしかしたら見られるんじゃないかって、何度か学校の近くまで行ったこともある。ストーカーみたいだよな」
ははは、と乾いた声で笑うと、ユーキさんは顔を上げた。真正面からあたしを見るその眼にその強い光に、金縛りのように動けなくなる。
「バカ兄貴のせいで、こんな目に遭わせた挙句に言うことじゃないってのもわかってる。俺は身勝手だ。千紗ちゃんのことなんか何も考えてない。自分のことしか考えてない。それでも俺は、これ以上は耐えられない」
ユーキさんは唇を噛んで強く目をつぶって、そしてゆっくりとまぶたを引き上げた。
「約束する。絶対に、なんとかする。だから――」
他の男に心惹かれたりしないで。他の男に抱かれたりしないで。
迎えに行くから。絶対に迎えに行くから。
わがままなのも自分勝手なのもわかってる。千紗ちゃんに迷惑をかけてるのもわかってる。それでも俺は、千紗ちゃんじゃなきゃ嫌なんだ。千紗ちゃんが好きなんだ。
-つづく-
ははは、と乾いた声で笑うと、ユーキさんは顔を上げた。真正面からあたしを見るその眼にその強い光に、金縛りのように動けなくなる。
「バカ兄貴のせいで、こんな目に遭わせた挙句に言うことじゃないってのもわかってる。俺は身勝手だ。千紗ちゃんのことなんか何も考えてない。自分のことしか考えてない。それでも俺は、これ以上は耐えられない」
ユーキさんは唇を噛んで強く目をつぶって、そしてゆっくりとまぶたを引き上げた。
「約束する。絶対に、なんとかする。だから――」
他の男に心惹かれたりしないで。他の男に抱かれたりしないで。
迎えに行くから。絶対に迎えに行くから。
わがままなのも自分勝手なのもわかってる。千紗ちゃんに迷惑をかけてるのもわかってる。それでも俺は、千紗ちゃんじゃなきゃ嫌なんだ。千紗ちゃんが好きなんだ。
-つづく-
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