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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あたしの彼はご主人さま(2) -19
2006年03月01日 (水)
 ママが見せてくれた週刊誌の記事には、いろんなことが書いてあった。
 お母さんが愛人だからって認知してもらえなくて、だからユーキさんは私生児だったこととか、お父さんが前の奥さんと離婚してお母さんと正式に結婚して、ユーキさんも結城姓になったけど、でもユーキさん自身を親戚や周囲は認めてくれなくて、小学校に入る直前くらいまでお祖母さんのところで暮らしてたこととか。家で一緒に暮らすようになってもお母さんの違う兄姉がいて、一番年下のユーキさんはみそっかす扱いで。いてもいなくても一緒、みたいな扱いで。
 ずっとそんな立場だったユーキさんは、名家のお嬢さまと婚約して、それでやっと結城の一員になれた。努力も実力も認められて、『総帥候補』って言ってもらえるほどになった。
 はっきりとは書いてなかったけれど、記事は『よかったね、頑張ってね』と締めくくっていた。あの記事を書いた記者さんはユーキさんに肩入れしてるみたいだった。
 他人がそれくらい気に掛けてくれるくらいに、それまでのユーキさんの扱いはひどかったんだろう。周りの人が可哀想に思っちゃうくらいだったんだろう。そんな中でユーキさんは頑張ってきたんだろう。
 あたし、知らなかった。なんにも知らなかった。
 ユーキさんは産まれついてお金持ちのおぼっちゃまで、みんなにちやほやされてきたと思ってた。
 背も高いしカッコいいし頭もいいし、だから苦労なんかしたことないんだって思ってた。なんでも簡単に手に入れてきたと思ってた。ユーキさんがどんなに頑張ってきたかなんて、考えたこともなかった。


  -つづく-
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