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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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あなたは知らない-19
2012年01月13日 (金)
 ――だからって、こういうのもどうかと思うけど。
 自分の妄想に苦笑を漏らしながら書類を時折確認してキーボードを叩く。頭の片隅で課長との行為を思い出しながらもまじめな顔で過ごす毎日に慣れてしまっていることも一因だけれど、よくないとわかっていても、読み取った数字を機械的に打ち込むだけの作業には、いったん始まってしまった淫らな想像を停止させるほどの力はなかった。目の前の数字に反射的に対応する指がカチャカチャとキーを鳴らすのを遠くに感じながら、そっと視線を回してその横顔を盗み見た。
 詳しくは知らないけれど、昔から身体を動かすのが好きで、学生時代には勉強よりスポーツに熱中していたらしいことは聞いていた。なにをやっていたのだろう。野球にサッカー、陸上やバスケットボール、テニス。バドミントンや卓球もかなりの運動量だと聞いたことがある。
 ――だったらきっと、体力も結構なものなんだろうなぁ。
 男の強い力で圧し掛かられると身動きが取れなくなる。重ねた両手首を押さえつけられて抵抗もできないまま、器用に片手だけで外したボタンの隙間から手が入ってくる。ずらされたブラから出てしまった乳首を舌先でくすぐり、強く吸い上げ――。
「わっ、わわわわわっ!」
 何を考えてるんだろう、わたしってば。
 昼間の密会が中途半端に終わってしまったのがいけなかったのか、制服のまま抱き寄せられ脱がされている自分を想像してしまった。
 ヘンな方向へ暴走しかけた思考を修正するような気分で、顔をぷるぷると強く振ってから、両手ではさむように頬をパンと叩いた。心なしか頬が熱を持っていると言う事実にさらに顔を赤らめ、大きく息を吐く。そっと目を上げた視線の先で、眉をひそめ疑問符を浮かべた表情がゆっくりとまばたきをしていた。
「……白井さん? どうかした?」
「あ、いえ。なんでもない、です」
 さっきから見られていたのだろうか。まさか想像を口に出してしまったなんてとんでもない失敗だけはしていないはずとドキドキしながら答えたわたしに、主任は息を吐くようにふっと笑った。
「それなら、いいけど」
 この顔を事務職の同僚――特に成美ちゃんが見たら、なんてステキと指を組んで目をハートにするだろうなと頭の片隅でぼんやり考えながら、キーボードに手を置き直す。入力の終わった資料をまとめて机の隅に避け、壁の時計を見上げる。手元に戻そうとした視界の隅で主任が椅子から立ち上がったのが見えた。

 -つづく-
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