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R18 らぶえっち小説Blog
えっちな表現が盛りだくさんにつき、18歳未満&清純派さん回れ右!
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メメント・アモル-終話
2011年03月22日 (火)
「や、わっ、ちょっ、ちょっとぉっ」
「ん、どうした?」
 わざとらしくわからない顔をしながら、ヒロ兄ちゃんは背中に回っていた手のひらをそっと下のほうに、お尻の辺りまでおろした。普通にさわるのとはかなり違う雰囲気に慌ててしまう。
「ちょっと、やだっ。ダメだってば!」
 勢いでショーツを投げたりしちゃったから、一応スカートで隠れてはいるけど、実はなんにも履いてない。うわっまずいよどうしようってバタバタ暴れながら、さっきの指のカンジを思い出しかけたその瞬間、大きな手のひらがすっと離れた。
「まぁ、それもそうだな」
 頬にキスをひとつして、唐突にヒロ兄ちゃんの腕が離れる。意表を突かれて目をぱちくりさせるあたしに笑いかけながら、長い指先が頬のラインをすうっと撫でた。
「いきなりで二連チャンはきついか」
 続きはまた今夜な、なんて笑われて、よかったって言うかなんて言うか。助かったのは事実だけど、でもなんかちょっと肩透かし……なんて、絶対に認めないからねっ!
「なにが今夜よ。もうしばらく、ないわよっ」
 ぷいっと顔をそむけて、ついでに背中を向けて、とりあえず外れたままだったブラのホックを留める。ウェストまわりでぐちゃぐちゃになってたカットソーを下ろして、スカートのすそを引っ張った。
「それはムリだよ、まゆ」
 手を伸ばしてテーブルの端っこになんとか留まっていたメガネを引き寄せると、まじめくさった顔でそれをかけて、ヒロ兄ちゃんは肩をすくめた。
「いいか、男は溜まるものなんだ。一週間分はまだ残ってる。まゆにもいろいろと手伝ってもらわないとな」
「手伝うって……」
 その言葉が笑顔が、かなり怖い。なにをさせられるんだろうってドキドキするあたしに、ヒロ兄ちゃんはふっと笑った。大きな手が伸びてきて、あたしの頭を撫でる。
「まぁそれも、ゆっくり覚えていけばいいさ。時間はまだまだたっぷりある」
「たっぷり、って……」
 さわやかな笑顔だけど、言葉の端々からいやらしい雰囲気がぷんぷんする。わからなければそのままスルーできるけど、いったん気付いてしまうと、どう反応していいかわかんない。
「そうだな、少なく見積もってもあと四十年かな」
 突然言い出したわけのわからない言葉に首をかしげるあたしに、ヒロ兄ちゃんはわざとらしく溜息をついた。
「まったく。まゆだって一緒に誓ったんだぞ。死が二人を別つまで、ってな」
 ――え?
 意表を突いた答えに口をパクパクさせるあたしに、ヒロ兄ちゃんは声を上げて明るく笑った。
「もう二度と俺のことを忘れたりしないように、今度こそしっかり覚えてもらうぞ」
 俺様なトンデモ発言なのに、そこにあるのはずーっと昔からあこがれてたままの優しい目で、大好きな声で、ドキドキしちゃうような笑顔で、だから、その。
「愛してるよ、まゆ」
 だから、もうホントに、こんなの反則なんだってばっ!

 結局、夜になるよりずっと早く、あたしはもう一度ヒロ兄ちゃんにイロイロと教えてもらう羽目になってしまった。

 -おわり-
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コメント
この記事へのコメント
 
やっぱりラブラブですね…!
ヒロ兄ちゃん好きだなぁ。
愛と優しさのある強引さ、大好きです!
2011/03/22(Tue) 20:26 | URL  | 無記名 #-[ 編集]
 
コメントありがとうございます☆

らぶらぶですよね、らぶらぶーっ
にゃおもヒロ兄ちゃん大好きですっ
あの強引さ、ステキですーっ
2011/03/23(Wed) 18:49 | URL  | にゃお #-[ 編集]
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